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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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仏像が熱いらしい?!

高校生は流行に関しては保守的な考えを持っているようだ。流行にあまり関係しないほうがよいと思っているということだ。そこで授業では、流行とは何かという話をしている。流行とは様式のことである、様式とはスタイルということ、そしてこのスタイルが文化なっていくのだという考え方を提起している。

具体的には、最近若い人にも人気のあるという仏像を例にとることにした。飛鳥時代つまり聖徳太子の頃の仏像、飛鳥仏は横から見るとほっそりしている、ある意味ではペランペランの仏像だ。それが奈良時代になるとふっくらとしてくる、彫りの様子も変化がある。さらに平安時代になると、仏像はさらに太っていく。これが武士が台頭してくる鎌倉仏になると、筋肉モリモリという仏像になる。運慶・快慶の代表作である東大寺の阿吽の像を思い出させたりする。

信仰の対象である仏像というものでも、流行がある。それを君たちは文化して学習して、さらにはテストの範囲にもなっている。流行とは文化のことだり、流行については、今一度考えを深めて欲しいと結ぶのだ。

「仏像が熱いらしい」というキャッチフレーズで仏像の授業といのも面白いものだ。東京国立博物館平成館で開催されていた「国宝 阿修羅展」の入場者は90万人を超えたそうだ。仏像好きの層が広がっているということで、これまでは中高年層が中心だったが、若年層にも確実に浸透しているようだ。阿修羅像に魅せられた女性たちを「アシュラー」とと呼び、仏像好きの女性は自ら「仏像ガール」と名乗っているそうだ。変な時代が来たものだ。信仰の対象ということを忘れないで欲しいものだ。ところで、テストで阿修羅像はどのお寺のものですかという問題を出したら、興福寺より東大寺という答えた生徒が多かったのは何故だろう。
by qzr02421 | 2009-06-18 15:42 | 日常