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本を、旅を、世の中をどのように見るのか


by qzr02421
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ツイッター実行中

ずいぶん更新をさぼっている。半年ほど前からツイッターをしている、両方更新するのは難しい。ツイッターのよいところは、自分が思っていることを書かなくてもリツイートできることだ。150字ほどしかかけないのが難点だが、慣れればそれもよい、誤字があるのは、字数と関係がないことが分かった、単なる集中力不足と、誤字を気にしない性格というだけのことだ。

興味がおありなら、愛知ケントで検索して、見てみてください。本の紹介をしていないのが欠点だろうか。
# by qzr02421 | 2014-10-07 18:08 | 日常
『コミュニティー・ミュージアムへ』を読む。学芸員として施設の入場者確保の取り組み、既存の常識を捨てて?ボランティアの協力などで実現した話は面白かった。「江戸東京たてもの園」での四年間の学芸員としての仕事に対するアイデア、ボランティアから出たアイデアを採用して、入場者を増やす、「千と千尋の神隠し」のシーンと同じ?千尋が迷い込む建物をジブリが参考にしたとのことで、似たような建物があるので、それを利用した取り組みは素敵だった。

夜店を行なう企画、はらっぱの再現、土管をおいたりする、昭和の景色を見て、小学生が「なつかしい」などという話、きっと「ドラえもん」などで見たシーンの記憶があるからだろいうという解釈、このたてもの園の一泊二日で泊まりこむという企画なで、ミュージアムの泊まるということは素敵経験になると思う。こういう取り組みをミュージアムにおける双方向性とでもいうのだろうか。

「馬鹿というのは前提を疑わない奴のことだ」、「すましている、えらそうな、人間より作品を大事にしている、面白くないものを意味ありげに並べてる美術館にはしたくはないというスタジオジブリの精神」、「美術作品や展覧会などというのは・・・じつは政治的、というよりも政治そのものなのである」、「ミュージアムというのは中立な客観的な存在ではなく、存在自体が政治的でイデオロギーを体現している」、「植民地主義との関係」、「展示は自然や文化そのものではなく、特定の価値によって編成された文化の表徴」、「文化全体の記憶を固定化する制度、近代国家を成立させるのに必要な国民のアイデンティティを創出し維持継続させる役割を果たし、このような権力創出のための政治性は近代的なミュージアムの活動そのものの埋め込まれてるので訪れた人は隠れて価値観を自然のように受け入れやすい」という指摘などは斬新だった。

「展示というのはあるモノを選択して一つのストーリーの中に配置していく作業、特定の見方がなければ選ぶことを並べることもできない、真理を示すのではなくミュージアムのよる解釈を示す、本物だけれど真理ではないということ、このような見えない権力性こそが問題なのだ」そうだ。これは授業論にも通ずる考え方だと思う。授業も真理を示しているではなく、教師のよる解釈で集められたモノの配列によって、ひとつのストーリを作っていることには間違いがないことだ。解釈がなければ授業が出来ないというのも事実なのだ。
# by qzr02421 | 2013-04-09 15:40 |
道徳を学校を教えたほうがよいという話がある。道徳を教えることができるのだろうか。道徳というのは人の生き方の問題だ。過去に生きた人の例を示すことはできるが、過去の人は過去の時代で生きたので、現代でそのように生きることができるかどうかはわからない。人に親切にした人を示して、人に親切にしたほうがよいといっても、言われた人が、親切な人になるのだろうか。

定時制で教えているのだが、定時制高校には遅刻や欠席をする生徒が多い。遅刻や欠席が悪いという意識がないようだ。もちろん、遅刻や欠席をしないようにと指導はするのだが効果はないようだ。自分の欲望を優先して、自分の快楽を追及する生徒が存在する。一方では遅刻も欠席もしない生徒も存在する。この差はどうしてできるのかが、実はよく分からないのだ。

遅刻や欠席が多い生徒でも、成績がよく、決められた出席をすれば定時制高校を卒業をすることはできる。しかし、就職は進学ができるかどうかといえば、それは無理なようだ。企業では遅刻や欠席をする人を採用しようとはしないのだ。もっと人間性を見て欲しいといっても、その場にいないひとは対象外となるのだ。結局遅刻や欠席が多い生徒はフリーターのようなものにならざるをえないのが現実なのだ。

道徳を教えることはできないような気がする。もちろん、過去で道徳的に生きた人を教えることができるのだが、それは知識でしかないのだ。正直に生きた人がいました、それで終わりなのだ。正直に生きて得をしなかったいう現実を生徒は知ることになるかもしれない。正直に生きることと幸福になるということは次元が違う問題だ。不幸になることがあってとしても、正直にいきることが大切なのだが、それを教えることが難しいことなのだ。基本的人権とどのような関係になるのが問われることとなる。日本国憲法で人は幸福を追求することができるとあるのだが、幸福と正直とどっちを取ればよいのだろうかということを考えることが道徳だと思う。
# by qzr02421 | 2013-02-21 20:59 | 日常
蜷川幸雄演出の「祈りと怪物」を大阪で見た。6時半に始まり終演は10時50分という大作だが、その時間を感じさせない面白さだ。楽しい話ではない。この芝居を見たハッピーになることはできない。ハッピーな気持ちなどとは異質な芝居だ。それでも長時間見ることができるのは、原作と演出が素晴らしいのだろと思う。

舞台は単純なものだった。大きな平台があるだけだ。これでどうなるのかと思ったのだが、コロス、ギリシア劇で登場する歌を歌い、この場面を説明する人たちが登場する。このコロスのラップによる芝居の説明が印象的だった。耳に残るラップだった。それ以外のセットとしたは、島舞台、墓石、教会などだった。墓石が動くのが印象的だった。客席側両袖にモニタがあり背景説明や台本のト書きや曲名を表示するのだが、二階の客席からはじっくり読むことができなかった。もっと大きなモニターだったらよかったと思った。

ストーリーは単純なものなのなのだが、見ていると実の複雑に感じるのが不思議だった。暴君ドン・ガラスと3姉妹の恐怖政治が行なわれるウイルビルという町の話だ。その恐怖政治に捲き込まれる人々と町の顛末で、人が死んでいくという話だ、死ぬ人がいれば生き残り人もいる。どうしてこの人が死んでしまった、この奴は生き残るのかという疑問を感じる。正義が勝つわけではないということがわかる。理不尽な暴君が最後まで生き残るということが、現代社会を皮肉っているような気がした。

話は単純なのだが、考えさせる作品だ。役者がどのような考えて演技しているのがが分かるような気がした。矛盾だらけの話の中で、役者と演出家が考えて、そして稽古したのだということが分かるものだった。単純な話なのだが、それでいた奥が深い話なので、それなりの深さを感じることができた。席が二階の後ろのほうだったので、大きく劇は見ることはできたのだ。それでもできれば最前列で水かかかる恐怖を味わいながら見たいものだと思った。
# by qzr02421 | 2013-02-20 19:50 | 劇,映画その他

落語は楽しい

大阪は食い倒れといわれる。京都は着倒れ、神戸は履き倒れといわれる。名古屋はなんだろう、八兆味噌、味噌煮込みなどだから名古屋は味噌倒れだろうか。落語は大阪と東京にある。名古屋にも大洲演芸場があり、落語家はいるようだが、本場ではないのだろうか。東京は寄席がいくつかあるのだが、大阪には常設に寄席が長いことなかった。数年前から天満天神に寄席ができたようだ。

難波には大阪府立上方演芸資料館「ワッハ上方」という施設がある。橋下さんが以前に廃止をしようとした施設だ。博物館のような文化的施設の運営は難しいものがある。それほど人が来るわけではないのだが、それでも文化の維持ののためには必要な施設ではあるのだ。来る人が少ないから文化的施設を廃止するといのは、合理的に見えるが、長い目で見れば、文化を破壊する行為としか思えない。無駄なものが文化なのだから、無駄を無駄として楽しむことが大切なことだと思う。

この「ワッハ上方」は難波花月の前にある、ジュンク堂書店がある建物だ。この建物の4階にある。久しぶりに行ってみた。私以外はほとんど人がいない、これでは廃止といわれても仕方がないという感じがする。しかし展示は工夫がありとてもすばらしいと思う。このような文化的施設は、人が訪れないから廃止してよいというものではない、文化というのは人が訪れないかもしれないが、それでも、そういう施設が必要となるようなものなのだ。合理的では文化を語ることはできない。

この「ワッハ上方」の入場料は400円(学生は250円)、映像や音声を楽しめば3時間はあっという間過ぎる施設だ。4階のフロアのみだが。エンタツ・アチャコなどの漫才1分楽しみことができる「ミルクホールスタア」、横山やすき・西川きよしなどの漫才を楽しみことができる「居酒屋こいさん」などがある。じっくり楽しむのなら「演芸ライブラリー」がある。楽しみ気があるのなら、400円で1日楽しみことができるところだと思う。楽しもうという気持ちが大切なのだ。
# by qzr02421 | 2013-02-19 19:17 | 旅行